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2013年5月23日 (木)

これは世界に誇れるお話です。

これは世界に誇れるお話です。
【無人島に生きる十六人】著者 須川邦彦

清々しく、そして勇気と日本人の和の精神と勤勉さが書かれた漂流記。

これを読んであまりにも自分の知識のなさに落ち込むところはありますが、内容はすばらしいの一言。随分昔の話で文体も飾り気はありませんが、まったくそんなことは気になりません。

明治31年暮れ。日本南方海域に漁業調査に出帆した龍睡丸が南鳥島で帆柱が折れる大西風にさらされ、ホノルルまで逃れます。補給修繕の後、ハワイ諸島を島づたいに北西にたどって日本に帰る途中、5月20日パールアンドハーミーズ礁で座礁。そこから十六人の一年間の無人島体験。

やはりなんといってもすごいのが中川船長の決断力と他の15人のチームワーク。
まず座礁した際に船から何を下ろすかを的確に指示します。そして無人島に上陸するやいなやの最初の指示が『みんな裸になれ!』です。つまり長期戦の覚悟を決め、冬になって貴重な服が必要になったときに備えての指示。そして四つのルールが決まります。

1、島で手にはいるもので暮らしていく。
2、出来ない相談は言わない。
3、規律正しい生活をする。
4、愉快な生活を心がける。

いかがです? この単純にして分かりやすい、しかも非常に大切なルール。

無人島二日目にして、今まで無人島に流れ着いてそのまま島の鬼となり死んでいった人たちは諦めてしまったり、絶望してしまったのが原因だ。だから仕事をこなし、身体を鍛え、勉強し、愉快に規則正しく暮らそう!

凄くないですか!!つまりぼーっとして時間が過ぎても良いこと一つも無いから、下らないこと考える間がないほど生きるための作戦と帰るための準備をひたすら役割分担で一致団結していきます。レクリエーションの時間も勉強の時間もあるんですよ。

しかも実話!

果たして十六人の運命は!?


もし自分がこの中の一人だったらと真剣に考えました。いったいどんな貢献が出きるのか、、、、

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